病院に到着
病院についたら入口までスタッフの方が迎えにきてくれて、コロナ検査のため夫とはここで一旦お別れ。
電話の様子から察されたのか、そういうものなのかわかりませんが、直接分娩室に案内されました。着ている物を脱ぐよう指示され、左右にスタッフの方がいて手伝っていただきマジで秒速の勢いて分娩着みたいなものに着替えました。
入院バッグと陣痛バッグから必要なものを取り出されて、貴重品バッグだけ残してあとはお部屋へ。小分けにして詰め込んでいたのでわかりづらそうでした🙇♀️
部屋をどこにするか聞かれたのですが、生憎一番高いグレードの部屋しか空いておらず、選択の余地はなし。🥲でも仕方ないし、逆に空いててラッキーくらいに思いました。
お部屋空いてなかったらどうなってたんだろう…😨
そして、2、3人くらいのスタッフがわーっときて、わーっと準備をしていった感じは、なんだか緊急入院や緊急手術の感じがありました(看護師視点🤣)
実は私の他に2人?お産があってたみたいで、スタッフの方は大変だったと思います…!
入院後に話をしたママさん情報で分かったのですが、私が入る前にその方が分娩室に入っていたそうです。
微弱陣痛で時間がかかっていたらしく、緊急っぽい私が先に産みそうとの判断で一度別の部屋に移動していただいたみたいです…!😭ありがたい!
そして、電話から20分くらいの出来事でよく移動、準備間に合ったっていうところにプロの手腕を感じ感動しました🥺(看護師視点②w)
着替えなどがひと段落したところで助産師さんの内診があり、なんと子宮口8cmまで開いているとのこと。
「どうする?無痛する?この様子だと自然でも産めると思うけど」
え、そうなん?一瞬「すぐ産めるなら無痛しなくてもいっかなー」なんて思ったのですが、いやいや何のためにここまで通い詰めたんだよ!…10万円浮くなあ。。。いろんな感情が一瞬のうりを掠めます(余裕やないかいw)それも痛みの波がきたら
「無痛する!!」
と大声で答えていました🥲
痛すぎて無理すぎる。
助産師さん呆れたかな?とか思ったけど、そんなことはなく
「看護師さんだからわかると思うけど、Epi(無痛のカテーテルのこと)入れる時に動くととっても危ないからね!頑張るよ!!痛かったら私の太もも握っていいから」
と言われ、正直動かない自信は1ミリもなかったけど、痛みの波がこないようにもう神頼みしかなかったです😇
そこから横向きの体位をとって、すぐ刺してくれるものかと思ったけど先生はすぐに現れずちょっと待ちの時間があり、その間痛みがくるたびに支えてくれている助産師さんの太ももを握ってなんとか耐えてました。
(その節は本当にすみませんでした、そしてありがとうございます!)
ようやく先生が現れ、背中をきちんと3回消毒しカサカサと滅菌手袋を装着する音。
やたらゆっくり感じる時間。私は内心「何モタモタしよるん!!はよ刺してーーーーーー!!!!!!」と叫んでいましたw w
「じゃあ始めますね」
とかなんとか言われて一回ちくっとしたのち、本番の針の刺激(本番の針は太いのでまず最初に局所麻酔をしてから本番の針を入れる)を待っていたのですが、全然そんな様子はない。
もうどうにかなりそう!!と思っていたらいきなりドレープを剥がされてびっくりしました。
「え、もう入ったんですか?」
「あとテープで止めるだけですよ」
正直早すぎてなんか失敗したのかと思ったレベル←
え?え?こんな早いことある?てか、硬膜外の針が入る圧迫感とか、チュービングのモゾモゾとかまったくなかったんだが!(そう言う説明を日々していた身としては不思議すぎました)
なんならドレープを剥がすテープの刺激が一番痛かった!絶対テープに沿って背中のムダ毛が抜けてるはずw
若い頃足のムダ毛をガムテープでエイヤーしていた痛みを思い出す🌝
すぐに麻酔を手動で入れてもらい、麻酔の効きを冷感でチェック。
痛みを取るためにはその部位を支配している神経にピンポイントで麻酔を効かせる必要があります。
針を刺す位置だったり、体勢だったり、体の傾きだったり、薬の種類、量だったり、いろんな要因がマッチしないとベストな効き具合になりません。
また、タイミングによっては効きづらいこともあるので、この辺の調整は本当にプロの技です。(痛みを我慢しまくって痛み止めを飲んでもあまり効かない、みたいな)
麻酔の量はだいぶお産が進んだ状況だったので、普段より多く入れている的なことを話されていました。
その後陣痛がありましたが、2回目の痛み、3回目の痛みとだんだん痛みが引いていくのがわかり、2、30分後には笑って話せるくらいのレベルになりました。✨
すごすぎる、硬膜外麻酔!!🌈😂
(ちなみに麻酔薬で常用されていたアナペインが供給不足になっており、ポプスカインと麻薬のフェンタニルを混ぜたものを使ったそうです。ポプスカインも供給が怪しいって噂だったので、無痛ができたこと自体が結構運良かったのかも?)
赤ちゃんが出てくる圧迫感だけ残ります、と言われましたが、本当にその通りでなんとなく圧迫感があるな?というくらいの感覚だけが残りました。
陣痛も分からないので、NSTの心拍の音でなんとなく「今張ってるかも?」と思うくらい。
その後は助産師さん1人で対応してくれ、内診をしたり、子宮口をほぐしたりして赤ちゃんが出てきやすいようにサポートしてくれました。
タオルがかかっているので局部は見えませんが、動作で結構ダイナミックにやられている感じは伝わります。でも全く感覚がないので、怖いとか、しんどいとかはなかったです👏
それから助産師さんも席を外されて1人になったりしましたが、痛みもないし、赤ちゃんの心音も聞こえるし、不安もなかったです。夫や親にLINEしたり写真を撮ったりして過ごしました。
なんならちょっとうとうとしてました。そのくらい、余裕がありました!
分娩室内はリラックスできるように証明を落としてくれたり、天井にリラックスできるような映像?を投影したりされていました。
バースプランも確認され、体重計に乗った写真が欲しいことや、出生する瞬間の動画を撮りたいなどの要望について打ち合わせをしてくれました。
「私たちもバタバタしてたりするから、声かけてね!」とにっこり。
忙しい中なのに始終笑顔で頼もしくて、ありがたかった。😌
いよいよ出産!
何度か内診、子宮口ほぐしをしていただき
「あとはいきむだけの段階に入ったので、産みますよ。初産なのでここからが長いです。平均したら2時間くらいかかります」
と言うような旨を言われました。
ちなみに朝9時を過ぎると医師が日勤に交代するとのこと。日勤の医師は外来でもあったことのない医師だったため「うーん」とも思ったけど、もう先生は正直誰でも良かったです。←
担当の助産師さんも夜勤だから日勤に交代するのが残念でしたが、なんと
「私は最後まで残りますよ😌」
とのこと。時間的に絶対定時までに産み終えない(?)だろうのに、そんな感じなの助産師の世界!?
この方のためにもなる早で精一杯頑張ろうと思った瞬間でした😭
それから同じように内診をしたり、子宮口をほぐしたりして、いよいよいきむ段階になりました。
痛みとかはなく、助産師さんがNSTのモニターを見て陣痛のタイミングを見計らって呼吸の指導が入ります。
吸って、はいて、吸って、はいて、ンンッ!!って感じでいきむ!!
ベッドの横に握るところがあるのでそこを逆手で握って持ち上げるようなイメージで下っ腹に力を入れます!🤬力の入れ方がいまいち掴めない私でしたが、助産師さんがうまく誘導してくれて、うまくいきめた時は褒めてくれる🥹
お腹の痛みやおしもの痛みはないのですが、腕がめっちゃ疲れる!!
乳酸がめっちゃ溜まってる感じがあります💪
時々手をブラブラさせたり、肩を回したりしてリラックス😌
「もう頭は見えてますよ😄髪の毛ふさふさですよ✨」の声にやる気がでる!!
ここで好奇心
「あの…頭でてるの見てもいいですか?」
「いいですよ〜!触ってみます??」
「え!いいんですか?」
ちょっとドキドキしながら手鏡越しにみてみると
「あっ…いますね💓」
そこには小さな小さなふさふさの後頭部が😍
触ってみるとぬるっと柔らかい、小さな温もりがありました😌
変な話ですが、その時ようやく「本当に赤ちゃんいたんだなあ」と実感が湧きました。
俄然やる気が出た私。
その後も陣痛の波と共にいきむのを繰り返し
徐々にその時が近づくにつれ、スタッフさんが増えて足を支えてくれたり、声をかけてくれたりしました✨先生も集合し、お産に必要な道具(臍の緒とか切るグッズだと思う)も近寄っていよいよ感が増す!!
(多分ですが、夜勤のメンバーさんたちで私のお産が終わらないと帰れなかったんじゃないかな…🙇♀️心強かったです!!)
「もうあと2、3回で赤ちゃん産まれますよ!ご主人呼んできますね😃」
と、急に産まれる宣言!(そのくらい痛みもなく実感がない)
産まれるところを動画で撮りたいとバースプランに書いていたので、スマホスタンド(女優ライト付き、だがライトはつかないw)にスマホをセットしたりしてくれました✨
夫がいそいそと入ってきて
「どう?大丈夫?」と。
ずっとLINEでやり取りしていたので状況は共有していたものの落ち着かない様子w
恐る恐る肩を撫でたりして彼なりの応援をしてくれました🥹
そして
「次赤ちゃん産まれますよ〜、吸って、はいて、吸って、はいて、うんっ!」
「うんっっ!!!」
思いっきりいきんだら
「はい、もういいですよ〜!足元見てくださいね」
足元からは小さいけども細い手足をピーンと伸ばした赤ちゃんが高々と掲げられていました🥹
すぐに大きな声で泣いてくれ、元気いっぱいをアピール!!!
胸がジーンとしました。
多嚢胞性卵巣症候群と診断され、長い間ピルを飲んでいて、正直自然には妊娠できないと思ってました。
一度流産した経験もあるし、高齢妊婦だし。色々なリスク因子があったので妊娠中も頭のすみにはいつもネガティブな「もしかして…」がありました。
もちろんこれからどのようなことが待ち受けているかはわかりませんが、無事に産まれてきてくれたこと、今までお腹の中で守り切ったという達成感、いろんな思いがありました!
その後、すぐに臍の緒を切ってもらい、腕に抱かせてくれました🥲小さいのに一生懸命手足を動かしたり、息をしたり。
「頑張ったね」
愛おしさでいっぱいでした🥹
赤ちゃんはその後体をきれいにしたり、体重を測ったりするために一度回収。きれいなおくるみに包まれて改めて抱かせてくれます。
夫も抱っこして感無量🙌
ひとしきり写真を撮ったりなんたりして、(スタッフの方も撮ってくれます)私の処置のためいったん赤ちゃんは助産師さんへ。夫も退室します。
さて、胎盤を取り出す処置です。点滴で子宮収縮剤を点滴されながら普通は自然と剥がれるものなのですが、私は一部癒着していたようで、先生の手で剥離してもらいました。
麻酔が効いていたので全然痛みとかはなかったです。のちに助産師さんが言ってたんですが、この処置もなかなか痛いらしく、無痛にしてよかったね、と言われました💦
しかも後々纏めようと思うんですが、この処置のおかげで無痛分娩の費用が浮くくらい保険金が降りたという後日談もありますw
その後会陰切開の傷を縫われます。もちろん痛くない。
処置が終わり、分娩着から自分のパジャマに更衣する際スタッフの方が手際よく体を拭いてくれて着替えさせてくれます。
その際お世話になった無痛の硬膜外カテーテルも抜かれます😇もうちょっと入れててくれてもいいんだが。。。😇😇😇
そして車椅子で病室へ移動。ゆっくりだったら動けます。
ちなみに個室代が2番目に高い部屋が開いたとのことで、そちらに移動させてもらいました!✌️
ベッドに横になって一息。
赤ちゃんは今日は新生児室でお預かりなのでゆっくり体を休めるように言われました。
ちょっと寂しい気もしますが、明日から始まる母子同室に向けて体を休めなくては。
今回はここまで✨
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